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Exhibition

写真展
LIFE 写真のある生活Ⅳ
©Shinya Ito
©Shinya Ito

会 期 / 2025年3月12日(水)~5月31日(土)
時 間 / 11:00~19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 無料

 

■内容紹介

ギャラリー・バウハウスで『LIFE 写真のある生活Ⅳ』展を開催いたします。
写真はデジタル化やSNSの台頭により時代とともに変化し、私たちの生活により深く浸透し今では誰もが自由に写真を撮り、共有して楽しめる時代となりました。写真がより身近になったことで、アマチュアとプロの垣根が低くなり、多くの人が創作を楽しめるようにもなりました。
一方で、写真家にとっての写真の意味や、その表現の在り方を見つめ直す機会も求められています。そうした背景を踏まえ、「写真家とその人生」をコンセプトにして開催してきた展覧会『LIFE 写真のある生活』も、今回で4度目を迎えます。
巨匠の貴重なオリジナル・プリントから、近年話題になった谷川俊太郎の写真作品まで、国内外21名の写真家の多彩な作品が一堂に会します。写真家たちがそれぞれの視点で切り取った、唯一無二の世界をぜひご覧ください。
 
*モノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント、プラチナ・プリント)67点を展示。
*展示作品はすべて販売いたします。 

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©Mieko Tadokoro
©Mieko Tadokoro
©Tatsuo Kotaki

​​​■出展作家(五十音順)

アウグスト・ザンダー、伊藤進哉、榎本敏雄、岡崎正人、小瀧達郎、杉浦厚、鈴木拓也、
田所美惠子、田中昭史、田中長徳、田中宏明、田原桂一、谷川俊太郎、那須則子、ハリー・キャラハン、

水島雅美、森永純、ユージン・スミス、横谷宣、ヨゼフ・スデク、ロバート・フランク  (五十音順)​​​​

©Shuntaro Tanikawa
©Shuntaro Tanikawa
©Robert Frank
©Robert Frank
©Eugene Smith
©Eugene Smith
©Jun Morinaga
©Jun Morinaga

■ アウグスト・ザンダー / August Sander

1876年、ドイツ生まれ。鉱山会社で働いていた時期に、写真家の助手としての経験を積み、写真の世界に魅了される。その後、ケルンに自身の写真スタジオを開設し、人物写真を中心に数多くの作品を手掛ける。代表作に『Antlitz der Zeit(時代の顔)』、『Menschen des 20. Jahrhunderts(20世紀の人間たち)』があり、社会の変容を反映した深い人間描写で評価を受けた。1964年死去。

 

■ 伊藤進哉 / Shinya Ito

1964 年、福島県生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業し、広告写真のスタジオに入社。仕事で広告写真を手がけながら、大型カメラで自身のモノクローム作品創りを始める。1997年、退社と同時に渡英。ロンドンを拠点にヨーロッパ各地を撮影して作品創りを始める。代表作に「IRELAND-聖なる島へ-」(ニコンサロン 2009年)、「THE CELTS 風の王国」(gallery bauhaus 2009年)、「チェコ 微光の街」(gallery bauhaus 2012年)。

 

■ 榎本敏雄 / Toshio Enomoto

1947年、東京都生まれ。東京造形大学写真学科を卒業後、日本デザインセンターに入社。独立後は広告の仕事を手がけながら自身の作品制作を進める。内外で作品を発表し続け、近年はプラチナプリントを中心に作品制作を行っている。代表作に『Far East』(トータルプラニング出版局 1993年)、『かぎろひ (櫻、京、大夫)』(平凡社 2009年)、『CIRCUS』(用美社 2024年)を出版。

 

■ 岡崎正人 / Masato Okazaki

1959年、高知県生まれ。1980年代から東京を拠点に活動する。ゼラチン・シルバー・プリントによるファインプリントは国内外で高く評価され、活動は多岐に展開している。作品は大型カメラを主に使用し、近年は北国を中心に撮影を続けている。gallery bauhausで、「Northern Light 光に出遭う旅」(2015年)、「Etude」(2018年)、「Northern Light 2」(2022年)を開催。

 

■ 小瀧達郎 / Tatsuo Kotaki

1949年、東京都生まれ。東京造形大学写真学科を卒業。写真集『巴里の大道芸人』(文・海野 弘 求龍堂刊 1983年)、写真集『VENEZIA』(文・塩野七生 筑摩書房刊 1991年)などを出版し、雑誌「マリ・クレール」の仕事で注目を集める。代表作に「VISIONS OF UK 英国に就いて」 (2009年)、「PARIS 光の廻廊」 (2013年)、「JARDIN d’ HIVER 冬の庭で」(2015年)、「LABYRINTH 水の迷宮 ヴェネツィア」(2019年)などヨーロッパをテーマにした作品を発表し続けている。

 

■ 杉浦厚 / Atsushi Sugiura

1968年、群馬県生まれ。2011年にワークショップ2Bに参加し、写真を学ぶ。以降、都内の企画展に多数参加し、銀塩プリントによる作品制作を行っている。gallery bauhausでは「LIFE」(2018年)、「PANORAMIC PHATOGRAPHY」(2021年)に参加している。

 

■ 鈴木拓也 / Takuya Suzuki

1993年、静岡県生まれ。大阪ビジュアルアーツ夜間部写真学科卒業。2020年に自主運営ギャラリー「街道」、2022年に「VACUUM」に参加する。ストリートスナップによる作品を主に制作し、現在は東京を拠点に活動している。

 

■ 田所美恵子 / Mieko Tadokoro

1990年、フランスに移住すると同時に針穴写真と出会い、パリを拠点に制作を始める。2004年 日本針穴写真協会を創立し2005年より会長を務める。モノクロームのゼラチン・シルバー・プリントの作品展を国内外で展開する側ら、ワークショップや講演会を開催。写真集に「針穴のパリ」「一葉に逢いたくて」(ともに河出書房新社)、技法書に「母と子の針穴写真」(美術出版社)「針穴写真を撮る」(雄鶏社)がある。gallery bauhausでは「針穴のパリ」(2018年)、「VEDUTA 針穴のヴェネツィア」(2019年)を開催。

 

■ 田中昭史 / Akifumi Tanaka

1948年、埼玉県生まれ。東京綜合写真専門学校で写真を学ぶ。TPOフォトスクールナビゲーター、武蔵野美術大学映像学科で非常勤講師を務め、2005年から2015年には東京総合写真専門学校理事・評議員を務めた。代表作に「多摩景」(冬青社 2005)、「秩父風景」(冬青社 2023)がある。

 

■ 田中長徳 / Chotoku Tanaka

1947年、東京都生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒業。在学中の1969年に銀座ニコンサロンにて当時史上最年少で個展を開催した。日本デザインセンター退社後の1973年から80年までの7年半ウィーンに滞在し、1982年には文化庁の公費派遣芸術家としてニューヨークに1年間滞在。作品を制作する一方で、カメラ評論家としても多数の著書を出版している。gallery bauhausでは「PRAHA」(2007年)、「WIEN 2グラムの光 1973-1980」(2015年)、「PRAHA Chotoku 1985・2016」(2016年)、「WIEN CT70」(2017年)、「HAN-DIN 2018」(2018年)、「Today Tokyo 1964/2020」(2021年)、「ウィーンとライカの日々」(2022年)を開催。

 

■ 田中宏明 / Hiroaki Tanaka

1966 年、日本大学芸術学部写真学科を卒業。1967年から2005年まで東京造形大学写真専攻で教鞭に立つ。都市の風景に潜む陰影をローライ・フレックスで12年間に渡って撮影した作品「FRAGILE 銀の粒子の余白に」をgallery bauhausで2013年に発表。

 

■ 谷川俊太郎 / Shuntaro Tanikawa

1931年、東京都生まれ。1952年に処女作『二十億光年の孤独』を刊行し脚光をあびる。以降、詩集、エッセイ、絵本、童話、翻訳、脚本、作詞、写真など、広い分野で活躍する。2023年には、谷川が20歳から21歳当時に撮影したモノクローム写真と、同時期に書いていた詩を谷川本人が選びなおし新たな詩を加え2冊をまとめた「楽園」を刊行。gallery bauhausでは2023年に同作をオリジナルネガから小瀧達郎がプリントをした写真展を開催。2024年死去。

 

■ 田原桂一 / Keiichi Tahara

1951年、京都府生まれ。写真家である祖父の影響で10代から写真を学ぶ。1972年に渡仏し、以降パリを拠点に写真家としての活動を始める。『都市』(1973年-1976年)でデビューし、『窓』(1973年-1980年)ではアルル国際写真フェスティバル新人大賞を受賞し、国際的に注目される。その後も光を巧みに用いた作風でインスタレーションなど表現の幅を広げ、写真、映像、建築と多方面に活躍した。2017年死去。

 

■ 那須則子 / Noriko Nasu

1990年カナダへ移住。現地の会社勤務を経てカナダの写真家のアシスタントを務める。傍らNPOやバンクーバー教育委員会からの依頼の仕事をする。現在はバンクーバーで自身の作品制作を精力的に行っている。gallery bauhausでは、グループ展『PANORAMIC PHOTOGRAPHY』(2022年)、グループ展「7人の女性写真家展」(2023年)に参加。

 

■ ハリー・キャラハン / Harry Callahan

1912年、アメリカ・ミシガン州デトロイト生まれ。ミシガン州立大学工学部を卒業。クライスラー社の経理部で働き、1936年にエレノアと結婚。写真クラブに入会して写真を始めるようになるが、1941年にアンセル・アダムスの写真と出会い大型カメラで本格的な撮影をするようになる。以降、シカゴ・デザイン研究所(ニュー・バウハウス)等で教授となり教育者としても活躍した。1976年にはニューヨーク近代美術館で写真展が開催され、アメリカを代表する写真家となる。1999年、アトランタにて死去。

 

■ 水島雅美 / Masami Mizushima

広島県生まれ。京都女子大学短期大学部を卒業。教職、会社勤務を経て1993年よりフリーアナウンサーとして活動。2002年にプラハに渡り11年間暮らす。2008年頃からフィルムカメラ、主にRolleiflexでプラハを撮り始め、独学で暗室でのプリントを学ぶ。プラハ在住中はInternational Women's Association of Pragueの写真エディターとして月刊誌の写真を担当。日本人向け情報誌『Praha BT Journal』の表紙などを撮影する。2014年帰国。2020年より広島に拠点を移し、作品制作を行っている。gallery bauhausでは、『Solitude やさしい孤独に包まれて』(2016年)、その他グループ展に参加している。

 

■ 森永純 / Jun Morinaga

1937年 、長崎県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、1961年に岩波映画製作所の写真部に就職する。翌年、日立製作所の撮影をしていたユージン・スミスの助手をするために退職し、1年間スミスの助手を務めた。ユージン・スミスの助手を経て、その後は自身の作品と向き合い続けた。代表作に「モーメント・モニュメント」(ニコンサロン 1969年)、写真集「河-累影」(邑元舎 1978年)、写真集「WAVE ~All things change~」(かぜたび舎 2014年)などがある。gallery bauhausでは「WAVE」(2016年)、「モーメント・モニュメント」(2023年)を開催。2018年死去。

 

■ ユージン・スミス / Eugene Smith

1918年アメリカ・カンザス州生まれ。14歳のころからアマチュア写真家の母の影響で写真を撮り始める。 父の死後フォトジャーナリストとしてさまざまなグラフ雑誌に写真を持ち込むようになり、20歳前にグラフ雑誌『ライフ』などでの活躍が認められ、第二次世界大戦の状況を最前線から報道し、報道写真家として順調にスタートする。第二次世界大戦の終戦間際の1945年に沖縄で全身に重傷を負い、約二年の療養生活をすることとなったが、回復後も数多くのフォトエッセイを発表し、フォトジャーナリズムの黄金期を創り上げた。1971-74年は日本の水俣の公害問題を取材。ヒューマニズムに基づき真実を報道する姿勢は、たびたび雑誌編集部と対立することもあったが、晩年までひたむきな創作意欲を失うことはなかった。gallery bauhausでは「楽園への歩み」(2012年)、「The Glow of Mercy -愛と真実の日々-」(2021年)を開催。1978年アリゾナ州にて死去。

 

■ 横谷宣 / Sen Yokotani

1961年、岡山県生まれ。スタジオマン、フリーアシスタントとしてカメラマンのアシスタントを務め写真を学ぶ。1990年に渡仏。題材を模索し東西ヨーロッパ、南米、インド、アフリカ等の砂漠や雪山、遺跡や難民キャンプを旅する。その後も旅を続けながら、拠点を岡山に移し、自作印画紙など独自の表現を追求し続ける。gallery bauhausでは、『黙想録』(2009年)、『森話』(2013年)を開催し、作品販売数はギャラリー最多記録となる。2024年に写真集『黙想録』(書肆みなもと刊)を出版、同作の写真展をbauhausで開催し注目を集めた。

 

■ ヨゼフ・スデク / Josef Sudek

1896年、チェコ・プラハ生まれ。第一次世界大戦で右腕を負傷し、1920年代から写真家としての活動をはじめる。木製の大型ビューカメラを使用し、プラハの市街地や近郊の風景、静物などの詩的に描写した作品から「プラハの詩人」と呼ばれた。1976年死去。

 

■ ロバート・フランク / Robert Frank

1924年、スイス生まれ。1944年、スイスの兵役に服役。1947年にニューヨークへ渡り、雑誌「ハーパース・バザー」などで仕事をする。50年~51年にはフランス、スペイン、イギリスで仕事をし、52年にアメリカに戻ってからはフリーランスの写真家として活動をするようになる。55年~56年にはグッゲンハイム財団奨励金を受け、代表作『THE AMERICANS』の制作を行った。その後も「Moving Out」等の映画製作も行い、多くの作品を残す。70年に元村和彦氏がフランクを訪れ、72年に『The Lines Of My Hand』(邑元舎)を出版、さらに82年に『Flower Is…』(邑元舎)を出版した。gallery bauhausでは「Outside My Window」「Flower Is」(2011年)、「The Lines Of My Hand」「Quiet Days」(2013年)、「ロバート・フランク大回顧展」(2020年)を開催。2019年には日本で大規模なロバート・フランク展が開催され、開催期間中の9月9日、カナダにて死去。

©Josef Sudek
©Josef Sudek
©Masami Mizushima
©Masami Mizushima
©Masato Okazaki
©Masato Okazaki
©Chotoku Tanaka
©Chotoku Tanaka

gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).

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