Exhibition
田中長徳写真展「WIEN KODACHROME 70’s」
写真集『Chotoku Anthology 1964-2016』出版記念展 Part.Ⅱ

©Chotoku Tanaka
会 期 / 2025年10月1日(水)~11月29日(土)
※会期延長:12月6日(土)まで開催。
時 間 / 11:00~19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 無料
■内容紹介
田中長徳新作写真集『Chotoku Anthology 1964–2016』の出版を記念した『FIRST and LAST』展に続き、Part.Ⅱではカラー作品による写真展を開催いたします。同写真集には、1960年代から2010年代にかけてのモノクロ作品に加え、1970年代にコダクロームで撮影されたウィーンのカラー作品が収録されています。
2005年に刊行された『WIEN MONOCHROME 70’s』に続き、作家の原点ともいえる70年代に過ごしたウィーンのカラー作品をぜひご高覧ください。
*本展は70年代に撮影された234点のコダクローム作品から、小瀧達郎が新たにセレクトし、自らプリントしたカラー作品約60点を展示いたします。
*展示会場で写真集『Chotoku Anthology 1964-2016』を販売いたします。
*展示作品はすべて販売いたします。
【田中長徳写真展「WIEN KODACHROME 70’s」会期延長のお知らせ】
「WIEN KODACHROME 70’s」展は、11月29日(土)までの予定でしたが、ご好評につき会期を1週間延長することとなりました。
新たな会期は、2025年12月6日(土)までの開催となります。
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。
【第二回ギャラリー・トーク開催のお知らせ】
田中長徳写真展「WIEN KODACHROME 70’s」
「モノクロか?それともカラーか?シリアスフォトグラファーへの道」
今回は、「WIEN KODACHROME 70’s」展の2回目のトークショーになります。
ニューヨーク近代美術館で巨匠エドワード・ウェストンの作品を見ているときに、彼が1949年に8 × 10インチの大型カメラで撮影した8 × 10インチのコダクローム作品をコレクションに発見しました。これは本当にびっくりしました。
エドワード・ウェストンと言えば、モノクロームの写真家です。彼の撮影したカラー写真なんて見たことも聞いたこともなかったからです。
コンテンポラリーフォトグラファーズの5人衆の中でスナップシューターとして有名なゲイリー・ウィノグランドはモノクロ写真家だと思っていたのに、最近『WINOGRAND COLOR』と言う写真集を発行して私を驚かせました。
現代のiPhoneによる写真アートとは異なり、古典主義の写真家はまず自分を自立させるためにモノクロームか、それともカラー写真かの選択を迫られました。
今回のトークでは私自身を振り返って、モノクロか、それともカラーか、すなわち私にとってのシリアスフォトグラファーへの道と言うタイトルでお話をします。
田中長徳
会 場:gallery bauhaus
開催日:2025年11月29日(土) 18:00~ 当日は17:00閉廊、17:30から受け付け開始
参加費:2000円
*定員に達し次第締め切りいたします。参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。
*お申し込みはメール、電話でお願いいたします。
ⅿail:info@gallery-bauhaus.com
Phone : 03-5294-2566

©Chotoku Tanaka
『僕のコダクローム』
オーストリア、ウィーン出身のエルンスト・ハースは、彼のコダクロームによるスペインの闘牛の写真で、世界的有名写真家になりました。
1973年にウィーンに暮らし始めたときに、私の脳裏にあったのはエルンスト・ハースです。
初めて出会ったヨーロッパの光の中で、日本から持ってきた100本のコダクロームで撮影をしました。そのうちの一部は、カメラ毎日の山岸章二さんによって、1974年1月号のカメラ毎日に『記憶の街』と言うタイトルで8ページが掲載されました。
駆け出しの若い写真家にとって、8ページと言うのは大変なプライドで、これがその後10年近いウィーンの滞在のエネルギーになりました。
エルンスト・ハースは、最初のコダクロームの仕事でライフマガジンを通じて世の中に出て、そのフィルムが製造中止になると聞いて、冷蔵庫いっぱいの1000本近いコダクロームフィルムをストックしたのだそうです。
そのコダクロームのグレートマイスターと、一度だけ東京でお目にかかって、彼の出身地、そして私の二番目の故郷のウィーン弁で会話を楽しんだことが忘れられません。私の使ったコダクロームはその次のモデルのコダクロームⅡです。
あれから、半世紀経過しても、そのブリリアントな色彩の安定性に着目して、今回の田中長徳アンソロジー写真集とタイアップしたギャラリー・バウハウスの企画展示のセカンドパートとして、コダクローム作品展のアイディアをクリエイトしたのは、ギャラリー・バウハウスの小瀧さんでした。
実は半世紀前にウィーンで私が使った100本のフィルムは1970年から3年間日本デザインセンターで仕事をしていたときに1年間に30本ちょっとずつ、仕事の傍にちょろまかしたフィルムなんですね。それで3年間で100本。
当時、広告写真のフロント・ラインでよく使われたコダクロームですが、おそらくそれから半世紀以上経過して印刷物になり写真展になったと言うのは最長記録だと思います。
やっぱり、『僕のコダクローム』はすごい!
でも、ポール・サイモンのこの曲を私は知らないんです。
田中長徳

©Chotoku Tanaka
好評発売中‼
田中長徳新作写真集
『Chotoku Anthology 1964-2016』(東京キララ社)
1990年代以降のライカブームを牽引した田中長徳氏の自身の軌跡を振り返るアンソロジー写真集。
モノクロとカラーの2部構成となる本作は、モノクロのパートでは氏の10代の作品を含む1960年代から2010年代にかけての東京、ウィーン、プラハ、ニューヨーク、ベルリン、アムステルダムなどの作品を収録。カラーのパートでは、「WIEN MONOCHROME 70’s」の対となる形で、「WIEN KODACHROME 70’s」をテーマに新たにセレクト。本書のデザインを手掛けた造本家・町口覚さんとの初のコラボレーションも必見です。




gallery bauhausでは、会場にて『Chotoku Anthology 1964-2016』を販売しております。
通信販売も承っておりますので、ぜひこの機会にお買い求めください。
田中長徳写真集
『Chotoku Anthology 1964-2016』(サイン入)
販売価格:¥14,300(税込)
送料:送料はお申込後、ご注文確認のメールにてご連絡させて頂きます。
お申込方法
(1) お申込はmailにてお願い致します。
(※ mailをご利用いただけない方はお電話にてご連絡ください。)
お名前・ご住所・お電話番号・商品名・数量を明記のうえ下記アドレスまで送信して下さい。
*スタッフより、ご注文確認のメールを送らせて頂きます。
(2) 送料はお申込後、ご注文確認のメールにてご連絡させて頂きます。
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*スタッフより、ご入金確認のメールを送らせて頂きます。
【返品について】
大変申し訳ありませんが、商品の返品は原則として致しかねます。
乱丁本等の場合は、送料当方負担にてお取り換えさせて頂きます。
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〒101-0021 東京都千代田区外神田2-19-14
TEL: 03-5294-2566 FAX: 03-3256-3545
E-mail: info@gallery-bauhaus.com
担当: 鈴木
■作家プロフィール
田中長徳 / Chotoku Tanaka
1947年 東京都生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒。
日本デザインセンター勤務を経てフリーランス写真家となる。
1973年から7年間ウィーンに滞在。日本人写真家の巡廻展「NEUE FOTOGRAFIE AUS JAPAN」に参加。
文化庁派遣芸術家として、MOMA(ニューヨーク近代美術舘)にてアメリカの現代写真を研究。個展多数。
『銘機礼賛』『屋根裏プラハ』『LEICA,My Life』『PANORAMIC PHOTOGRAPHY EUROPE 1975』など著書多数。
gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).


